今だからこそ【髪】を切れ！

僕が下の子に聞かれて大体…

「不毛だなぁ…」

と思ってしまう事の一つに…

【どうしたら上手くなりますか？】

(見せ方とか撮影とか)

………。

知るかっ！そんなん！こっちが聞きたいわっ！

と思ってしまうのですが、そう言ってしまうと、元も子もないのですが…

一つアドバイスしてることは…

「髪切れよ。切りまくれよ。w」

「そもそも自分のデザインでもないのにセットだけしてても上手くなるわけねーだろw」

半ば苦笑気味に言ってしまいます。

え、だってそうじゃね？と思うんですよね。

そもそも己のもんじゃないものをどうこうしようとする価値観。

の方が不思議で、元々あるものをこねて作り直す所に新しい閃きとか、創造とか生まれる事はなく従ってデザイン的な上達はあり得ない。と普通に思ってしまうのですが、これも流れなんすかね？

僕は基本的に自分で髪切ってない作品に関してはいつも不満を感じながら作ってるし、極力…

「切らせて！」

「切ろう！染めよう！」

「切ろう！切ろう！切ろう！」

と言ってしまうアンモナイトみたいな人なんですが別にそれでいいかなー。と思っています。

「キムさんに呼ばれると切られる！」

そうサロモさんに噂されても全然いいなー。なんて思ってしまいますね。

それでも切らせてくれたら本当に感謝だし、キャリアを積んでくとそれを喜んでくれるモデルさん達もいてくれて、何とかそういった今の苦難(なかなか切らせてくれる人がいない)のご時世にも抗っていられていますが、その度に色んな課題があって、悩みや葛藤(その人のオッケーゾーンどこや？とか)あったり、その度に色々工夫したり、考えたりして成長や上達に繋がってると思うんですよね。

例えば…

僕は基本的にデザインにおいて…

”基本的に前下がりのベース、顔周りはあんま繋げないで長めに残す派”

だったりするんですけど、それも色んな事考えたり、そういったギリギリ感から創造されるものであり、例えばこれを他の人がセットしたりしたとしても上手くいきにくいのが必然なわけで、こういった所にも僕の天邪鬼性質が出てるわけなんだけど、それが僕の美容師としての味を出してくれていたりしますよね。

そういった事を考えたりとか、挑戦したりとか。そういったところに上達って隠されてるんじゃないかなぁ？

なんて思ったり。

過去の話になるんですが、昔働いていたサロンの先輩(JHAのロンドン審査員賞とかとってた人)なんだけど、モデルさんに…

「切らせて！」

と、土下座ばりに頼み込んでいた姿勢がずっと頭の中に残ってて、その姿勢がいつもカッコイイ。と思っていただけなんですけどね。正直。

単なる受け売りですね。

今は確かに難しい時代。

んでも逆に言えばチャンスある時代。

セット全盛の中…

若い美容師の子でバリバリサロモ切りまくってる人とか、仲良いだけでなく、デザインからコミニケーション構築出来てる人とか、超カッコイイな。と思うし、そういう発信とかしまくってる人はめちゃ注目します。

「隙あらば俺は切るぜ。」

そんなギラついた奴。

そして僕もそんな奴でいたいですね。