• 教育
  • 2014. 10. 15

仕事するために生きてるのか。生きるために仕事をしているのか。

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技術職でもありながら社会人でもある美容師さんにとっては矛盾も沢山あり、とても難しい課題だと思います。

時代の流れもあり、美容師ブームのなか体育会系で社会性を求められる時代(会社員)から、ライフスタイルを重視した自由の時代(アーティスト)へ突入しはじめた今。地方のサロンさんはこの課題は前々から取り組んでおり、対策をしっかりできているのかも知れません。しかし、青山や原宿のいわゆる「アオハラ」サロンさんはどこまでこの課題について真剣に考えてきたのか。

・海外で働きたいスタッフ
・サロンワークよりヘアメイクとして独立して活動したいスタッフ
・介護やボランティアなどに力を入れたいスタッフ
・趣味など、自分の時間を増やしたいスタッフ

・長期休暇で旅をしたいスタッフ

などなど、、、(職場から離れる願望が生まれる)

考えていたようで、考えていなかった。
考えないようで、考えていた。

どこかみんな避けてきたのかも知れません。 しかし、今では避けては通れない課題となってきましたね。

みんな東京への憧れを抱き、武器(技術)をつけたくわざわざ激戦区原宿や青山に集まります。最新のデザインやブランドを肌で感じたく、夢の世界へ飛び込みます。でもひとは変わるのは確かです。愛する人との出会いもあれば、愛する新たな夢にも出会います。当然生きていれば沢山の出会いがあり、それによって価値観や生き方も変わったりします。

そしていつしか思うのです。。。


仕事するために生きてるのか。生きるために仕事をしているのか。

 


「生きるために仕事をしている。」

この考え方だといくつか特徴があります。

・美容師は会社員ではなく、アーティストである。
・自由
・ライフスタイルにあったワークスタイルを各自設定する。
・比較的女性に多い
・下が育たない
・離職率が低い

この考え方に共感できるひとは沢山いると思います。しかし、上記にも書いてあるとおり、最大の課題は「教育」ですね。全員が全員、売上を上げれるスタイリストと育てれば最高の環境ですよね。しかし、このような環境で売上をあげれるスタイリストはアシスタント時代厳しい教育を受けてきた方が多いように思えます。もしくは、自分にとても厳しいひとで、どんな環境でも結果を出す人間(幼少時代親に厳しく育てられたとか)。

やはりアーティストとは評価、いわゆる「結果」があってのアーティストではありませんか? (残念ながら)結果とは数字であり、数字は技術ですね。そう、やはり最終的には技術になってしまうのです。(サロン展開や美容師以外での道を作れば話は別ですが)

親や学校の先生も、子供を叱らない今の時代、「技術職」(職人)として育つ人間は果たしてどれだけいるのか??継続もせず、飽きたら「自分に向いていない」と自分に言いきかして、次々と何でも辞めてしまうこの時代に、本当に(技術ある)アーティストは現れるのか?

 


「仕事するために生きている」

この考え方もいくつか特徴があります。

・美容師はアーティストではなく、会社員でる。
・時間の束縛
・ワークスタイルを優先にライフスタイルが決まる。
・比較的男性に多い
・下が育つ
・離職率が高い

この場合はサラリーマン的な環境になり、縦社会に揉まれながら育っていくしかありません。上司の様子を伺いながら上手に上手にタイミングを計ったり、言葉を選んで発しないといけません。会社の方針に従い続け、言いたい事もなかなか言えず、自分のやりたいことやプライベートの充実もなかなか手を出せないのが実態。

技術の教育も「みて盗め」ではなく、「こうやってやるんだよ」と丁寧に教えていかなくてはなりません。でも受ける側もマイペースだと上司に怒られ、暴言をくらい、結果ばかりに追われ、我慢をしながら日々を送らないといけない。

しかし(あとあと気付くことですが)社会人としての常識やマナー、世の中を上手に生きて行く能力が叩き付けられます。

世の中を上手くいきていく必要はなく、「俺流」を貫き通したいと思うのが自然かも知れません。

でも美容師の相手はお客様であり、お客様は社会人です。人としてのマナーやルールを知らずどうやって世の中にアピールし、評価されるのでしょうか?何様でもないのに、さらにろくに敬語も使えないで、相手のリスペクトをどうやって勝ち取るのでしょうか?


 

前者と後者ではほぼ真逆な考え方で、どちらもPROSとCONS(賛否両論)があります。

もちろん選ぶのは自分自身です。でもですね、どちらにも共通していることがひとつだけあり、とてもシンプルです。

結果を出せばいいんです。

結果を出せばアーティストになれる
結果を出せば出世できる
結果を出せば独立できる
結果を出せば下が育つ
結果を出せば発信できる
結果を出せば自由になれる
結果を出せば言いたい事を言える
結果を出せば両立できる
結果を出せば認められる
結果を出せば休める
結果を出せば信用される
結果を出せばお金が貯まる
結果を出せば世界が広がる

結果を出せば楽しめる。。。

結果を出せば前者も後者もわざわざ選ぶ必要がありません。なんとかなります。ただどんな環境や仕事だろうが、楽な道などはありません。そして(どんな環境や仕事だろうが)結果に繋がる過程は一瞬も無駄な時間ではありません。なんだかんだ意外とそれが一番の近道だったりしますよね。

早咲きもいれば、遅咲きもいます。

大切なのは諦めず、夢や希望を持ち続けることです。

必ずいつか咲く、その日まで。

 

では Have a nice day 🙂

小林 Ken (ASSORT)
twitter: @assort_ken
instagram: assort.ken
facebook: the.ken.kobayashi
blog: 小林 Kenのブログ

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