• コラム
  • 2016. 07. 06

僕にとってのゴールは【妻より長生き】すること。

こんにちは西岡です。

今回のオーサー共通のテーマは

「自分にとってのゴールは何か?」

ということなんですが、【妻より長生きすること】ってなんやねんですよね?

 

美容という仕事を通じて17年間ぐらい社会と接続して

20歳そこそこの若造が遮二無二にやってきて

37歳になり、自分にとってゴールってなんだろなーってなんとなく最近思っていたことがあったんですよね。

 

数年前に母親を車に乗せていて

定年退職した父が働いていた市役所の前を通りすぎる時に

「ここでお父さん37年間お世話になったんよ。」

その時になんかハッとしたんです。

『あと20年ぐらいしかないやん』みたいな。

自分の人生のうちあと20年でどういったことができるんだろう。

自分の人生にとって一番意味のあるもの価値のあるものってなんだろう。

話は変わりますが、

美容師の仕事の本質は何か?

というふうに考えると

技術でもなく、必要以上に華美なヘアスタイルでもないし、上質な接客でもない

【お客様に心から喜んでいただく】ということに他ならないのでは?

つまり技術もデザインも、接客も手段であり目的ではない

必要条件であって、絶対条件ではないと思うんです。

もちろんそういったものを軽んじているわけではなく、我々美容師いや、職業人とって日々その職能を研鑽することは必須であるのは、常識ですらありますし【人の心を打つ仕事】は生半可な意識で得られるものではないと考えています。

 

自分に置き換えてみた時に、一番喜ばせたい人というのは誰なんだろう?

やはり家族であり、妻だと。

その妻の最後の死化粧をするのは僕の仕事ではないか?

出会ってから約20年専門学校の同級生で、

献身的に支えてくれ、娘たちが生まれてからは妻としてだけではなく母として懸命に家族のために日々働いてくれている妻を看取りたい

そのために僕は妻よりも長生きしたいですし、美容師として僕ができる妻へ今生の感謝と餞になるのだと思っています。

【かけがえのない人】というのは、時間をかけ共に人生を歩み、時にいがみあい、慰めあい、励ましあい、笑いあいながら徐々にかけがえのないものになっていくのではないでしょうか?

 

妻だけではなく、スタッフやお客様とこう言った人生をかけた関わり合いができることが、僕にとってゴールなんだなと感じています。

 

【生涯顧客】という言葉や、【ライフタイムバリュー】【CRM】など様々な【言葉】がありますが、

本気で生涯お客様を美しくしようと思えば

訪問美容や、おくりびと的な死化粧、そういった部分の取り組みも必要なのではないかなと、そういった上で以前記事にしたためた「やっていきたいこと」なんです。

//poolmagazine.net/3880

美しいデザインや、素晴らしいヘアスタイルはもちろん大好きです。

美容師としてそういった部分も日々研鑽していきたいと思っています。

人生をかけて、魂が震える仕事がしたい。

どんなにテクノロジーが進んでも、AIがどんなに優れていようとも人の死を悼むのは、

【かけがえのない人】なのではないでしょうか?

 

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