- コラム
- 2014. 12. 08
両親との時間
美容師時代に何かの書籍で読んだ「両親と過ごす時間は残り○時間」という内容が衝撃でした。
毎日忙しくして両親との時間なんていっさい考えられなかったときでしたのでよけいに響きました。
働いているときは1年に1回実家にかえるか帰らないか?だったので、1年で会うのは起きてる時間で考えると10時間あるかないか。
その中で会話をして一緒にいる時間は1時間~2時間程度でしょうか・・・
1年間、8760時間もあるのに話すのは1時間程度です。
両親が後30年間生きるとしたら、会話をする時間は30時間程度なのかもしれません。
そんな事を考えさせられる書籍でした。
実家に帰ってきてゆっくり話すようになって気がついたのはいつのまにか父が優しくなっていて、母が昔の話をよくするようになっていた事です。
僕は未だに父親に敬語を使ってしまうときがあります。家に入るときも「お邪魔します」とか言ってしまいます。
父はとても厳格で怖い印象が幼少の頃からありました。
そんな怖い印象が強かった父親でしたが、今では丸くなり自然と笑いを取るような会話をしていたりするのには驚きました。
母と父について話したら「お父さんは最近うんと丸くなったんだよ」といっていました。
子供の頃に何気なく「お父さんは怖い」とか言ってしまった事がありましたが、実はその事もとても気にしていたそうです。
僕の発言なんていっさい気にしないと思っていましたが、父は気にしていたそうでびっくりしました。
そんなそぶりも見せないし、僕が言う事なんて耳に入っていないと思っていました。
今考えればそんな訳ないのに、子供の頃や余裕がなかったときは父母に冷たくしてしまった事も多かったです。
そんな事も含めて両親とゆっくり話せた年でした。
美容師としてバリバリやっている時に、「今年は帰ってくるの?」と言われても「忙しいから」といって帰って寝ている時間をもったいなく感じてかえらなかったときもありました。
忙しいとは「心」を「亡くす」と書きますが本当にそうですね。
忙しさにかまけて心を亡くしていたかもしれません。
美容師だけではなく年末は忙しい時期ですが、できる事なら1年に1回くらいは両親と一緒に過ごせる時間がとれればいいかもしれませんね。
両親との残りの時間を考えると会話をしている時間は合計したら30時間もないかもしれませからね。
ありがとうございました。
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