- 教育
- 2016. 02. 05
弟子を決定するにあたって☆
どうも。
LIM統括ディレクターのカンタロウです。
2016年もあっという間に2月を迎えましたね☆
カンタロウの今年のテーマである、『Just take the action!』。
とりあえず1ヶ月間は、その想いを忘れることなく継続することができました。
2月ものっけから、ぶっ飛ばす予定のカンタロウでございますので、そこんところヨロシクです☆
とりあえず、2月のスケジュールです。
1日〜6日 東京勤務
7日 松山で『KANTARO EXPRESS』
8日 松山でセミナー
9日〜14日 大阪勤務
15日〜17日 バンコク社員旅行
18日〜21日 シンガポール勤務
22日〜28日 ロンドン勤務
29日 休み
2月の後半は、バンコク→シンガポール→ロンドンという事で、殆ど日本には居ません。。。
皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
さて、さて、、、。
先日、募集をかけていた『弟子募集』の件ですが、結果的に8名の勇者からの立候補がありました。
そのうち女性の方と美容専門学生の方を除いた6名。
そして更にその中から、さらに厳選した4名の方とお会いして話をさせてもらいました。
かなり厳し目の条件を突きつけたつもりなので、改めて何人の面接希望者が来るのかはわかりませんが、今は期待を胸を躍らせながら、面接希望者を待っている次第でございます。
まぁ、しかし、まぁ、、、。
『弟子募集』をかけてから、沢山の方々からの、沢山の様々な反響が、沢山の大きくありまして、、、、。
『あれ、今どうなってんの?』とか、
『一体、どんなことになるの?』とか、
行く場所、行く場所、行く先々で、色んな方から聞かれます。
そして、色んな人に今回の『弟子募集』について、大まかな概要や内容を説明しているうちに、何となくなんですが、カンタロウ自身の中でも、『仕事の本質』の様な物が、また改めて見えてきた様にも感じています。
きっかけは、『カンタロウくん、それで結局のところ、弟子からの月謝はいくらとるの?』と、知り合いの彫師さんに聞かれたところからでした。
カンタロウ
『え???月謝????いえいえ、ちゃんとお小遣いを渡しますよ!』
彫師
『そんなんもん、弟子にお小遣いなんかあげて、どないすんねん!一流の世界、一流の仕事、一流の技術を見せてあげてんのに、更にお小遣いなんかあげるなんて、過保護で贅沢過ぎるやろ??弟子が勘違いして甘えよるで!』
カンタロウ
『いや〜、でも、弟子にも生活がありますからね〜。。。』
彫師
『そんなもん、全部、お小遣いや無しに、貸し付けにするべきやで。保証人はその弟子のご両親や。借金は出世して返す。奨学金のようなもんや!』
彫師の方とのやり取りをしているなかで、カンタロウ、ハッとさせられました。
思い起こせば20年前。
そう言えば、カンタロウがLIMの入社面接を受けようと決意を固めた時、親に電話をして、少しの間だけでも援助して欲しいというお願いをしたなぁ〜、と。
『LIMっていうすごいヘアサロンに入社したいんだけど、、、。そのサロンはもしかしたら給料が無いかもしれない。俺は高校も公立高校に行ったし、大学も行ってないし、美容専門学校にも行ってないから、そんなにお金は使って無いやろ?俺を大学に行かせているというつもりで、ちょっとお金を援助して欲しい。』
そう親父に電話で伝えたのを思い出しました。
(まぁ、結局、LIMではちゃんと給料をもらえたので援助してもらう必要は無かったんですが、、、。)
何が言いたいかというと、当時のカンタロウにとって、『LIMで働く為の心構え』と言うものは、そういうものであったということです。
それはあくまでも『就職』ではなく、まさに『修行』という覚悟ですよ。
今は、美容師の『なり手』が少なくなってきてるので、人材が欲しいサロンは『手厚い条件』を提示して、人材を確保することに必死です。
初任給、休み、福利厚生、援助など、、、、。
新卒者には『魅力的な条件』を沢山だして、人材を集めています。
そしてまた、健全なヘアサロンでも、美容業界の『底上げ』や、『近代化』という名のもとに、初任給の引き上げや、完全週休2日制などの、一般企業と同じような条件に足並みを揃えようと必死です。
LIMもカンタロウも、そういうような社会の流れに対して、『やっぱり美容業界もそうあるべきだ!』と考え、そのように流れている所も事実あります。
しかし、、、、。
しかしながら、、、。
今になって、やっぱりそれって、カンタロウ的には『???』ってなってるんですよね???
やっぱり、なんかおかしくないか???
美容学校よりもリアルな現場で、本物のプロの仕事を教えてもらう。
美容学校には当たり前のように学費を払って教えてもらうのに、就職したヘアサロンでは当たり前のように教えてもらいながら給料をもらう。
美容学校卒業生の1年目の人間がなんぼ偉いねん?
何がどんだけ出来るんや??
言葉はキツイかもしれないけど、教えてもらって、更に給料が出るだけでも『有難く思え!』っていう世界だと思うんですよね。
教えてやるから、一生懸命に働きなさい!
職人の世界はそういう世界なわけなんですよ。
でもね、、、。
やっぱりね、、、。
それも言えない『時代』なんですよね。。。
やっぱり『人材』が欲しいんですよね。。。
そんなこと言ったら、若い子は集まらないんですよね。。
『ブラック企業』って言われるだけでね。。。
だからね、、、。
新卒者への待遇は、やっぱり手厚くするしかない。。。
そんな業界事情なんですよね。。。
でもね、、、。
だからね、、、。
結局ね。。。。
そんな所に力入れるよりも、
先ずは、俺たち現役の先輩美容師達が強くならなきゃダメなんですよね。
『このサロンで学びたい!』
『この人のところで学びたい!』
『美容師最高!!!』
って、若い奴らに、そう思ってもらえる存在になれるまで、今の美容師たちが頑張って高めないとダメなんですよね!
そこを努力しないで、高い給与や、良い待遇だけを若い子達にチラつかせて、、、、。
何もわかってない純粋な若者は、そんな目先の基準だけでサロンを選んでしまう。
そしてその子達が成長して、またそんな美容師ばかりを生んでしまう。
美容業界の社会的地位を上げようとして、待遇を良くする事が、実は業界に生温い世界を作って腐らせてしまうという無限ループの始まり。
『初任給』とか『休み』とか、そんなの悪くたって良いじゃ無いですか?
もっとそれ以上の『報酬』や『幸せ』が存分に得られるんですよ。
ヘアメイクだって、スタイリストだって、カメラマンだって、アシスタントの時はそりゃー、若い頃はブラック企業以上のキツイ時代があるんですよね。
美容師だってそうあるべきなんじゃ無いかなーっと。
そういう事を身をもって見せ付けて、教え込まなきゃいけないんですよね。
少なくとも、今や『ブランドサロン』となっているサロンは、『近代的な待遇』ではなく、グルッと一周して、『古典的な待遇』に戻すぐらいの覚悟でやらないとダメなんじゃ無いかと。
それが本当に社会を変えるんじゃ無いかと。
そう思うんですよね。
最後に、その彫師さんはこう言いました。
「誰もがそうなりたいと思っても、誰もがそうなれないぐらいの仕事を見せつけないとダメやねん。
だから夢があんねん。
誰もが簡単に出来る様な仕事じゃ、その仕事に価値なんか生まれない。
諦める奴らがいっぱいいるから、残る奴らに価値が出る。
そうやって、『価値の均衡』は保たれてるんやで。」
美容師だってそうですよね。
幸いにも、カンタロウの弟子に志願してくれた若者は、これらの事を理解してくれているみたいでした。
という事で、カンタロウは今月中に『たった一人の弟子』を決定します。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TwitterでPOOLMAGAZINEを
Follow @POOLMAGAZINE_jp