- 技術
- 2015. 04. 21
常々感じるモヤモヤ。技術を無償で提供するということ。
こんにちはJUNです。
今日は常々感じるモヤモヤの話を・・・。
1年ほど前こんな記事を読みました。
『職人にお金を払わないことはあり得ない』
どういうことかというと、僕達美容師のようにいわゆる手に職がある人に対して、無償でお願いしますっていうのは間違ってるということ。
人がお金を稼ぐ手段はいろいろあると思います。
例えば、スーパーで野菜を売るのも、電気屋さんでテレビを売るのもそうですよね。
彼らはモノを提供するかわりにお金をもらっていて、用は目に見えるものとお金との交換なので非常に事が明確であるのに対して、反対にすごくわかりにくいのが、僕らのような職人。
美容師や料理人を始め、あげるとたくさんあると思うんですが、僕達は自分達の技術を提供するかわりにお金をもらってますよね。
それはモノではなく、髪を切ることではなく、料理することではなく、技術に対してですよね。
・・・友達にこんなこと言われた経験ありませんか?
「前髪ちょっと切ってくれない?」「毛先ちょっと揃えるだけだから!」
そんな時はどうしますか?無償で切りますか?
僕は以前は友達ならば・・・と営業後等に無償で切っていたこともあります。
ホンネを言うと売上のこともあるので 「営業中にお金払って来てくれよ」 と言いたかったんですが、友達だからこそ言いずらかったのが正直なところでした。
そのとある記事を読んでから僕の中で考え方が変わりました。
・自分の技術を無償or安売りはやっぱり良くないなと。
・自分も気をつけなければいけないと。
冒頭でモヤモヤと書きましたが、やはり理解してくれない方(やってもらって当たり前と思ってるかた)って多いです。
八百屋さんで「友達だからりんごくれ」って言いませんよね?
それと同じ事なのに、わかってくれないというか。
りんごをあげるかどうかは八百屋さんが決めることであって、髪を無償で切るかどうかはこちらが決めること。
なので僕は家族や恋人や本当に仲良い友達だったら純粋に喜んでもらいたいという意味も込めてやってあげたいと思う気持ちもあるし、やると思います。
でも基本的には、無償ということはダメだなと。
なぜなら僕達美容師はその技術でお金をもらい、そのお金で生きているから。
それはわかってたはずなのに、友達ならば・・・とやっていた過去の自分。
何年間もアシスタントをやって、お金を払ってウィッグを買い、夜も残って練習したり、休みの日はセミナー行ったりと、お客様にカットでお金をもらえるようになるまでにかけた「お金」と「時間」と「努力」の賜物をもう安売りするなんてしたくないって今思ってます。
「ちゃちゃっとでいいから!」「適当でいいから!」
そう言われた時に一言いう勇気みたいなのを持つようにしました。
プロと名乗っているからこそ、プロとしての誇りだとかそういったものって絶対大切だと思うし、それでいくらケチだとか頑固だとか言われようとも、そこは曲げちゃいけないのかなと思ってます。
だからこそ、自分も美容師以外の職人に対しては気を使うようにしています。
例えば旅先で出会った料理人がご飯を作ってくれたら、気持ちでお金を渡すかビールの一杯でも奢るかするようにしています。
僕はもともと堅苦しいのが嫌いなタイプだし、楽しかったらそれでいいかなって思うこともあるのですが、そこは同じ職人としてその方が今までお金と時間をかけて努力してきたことに対してはちゃんとお返しをするように心がけてます。
そういう気持ちを持つことも、美容師としてまた大切なのかなって話でした!
今日も読んでくれてありがとうございました(^^)
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