- コラム
- 2018. 01. 07
2017年から見る今後の戦い方の姿勢
あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
1月のテーマで”2018年 注目していること”という題材を頂いたので、感じていることを記載していきます。
何かに注目できるほど、自身が世の中を見ているわけではないので、美容業界の戦い方に感じていることをちょっと書かせてもらおうと思います。
先日、自身のブログでも「2017年の振り返りと2018年の目標」という形で2017年どのように戦ってきたかを記事にさせていただきました。
開業したのが2015年5月。
2017年の8月に全国展開の挑戦を宣言させていただき、一緒に挑戦してくださる経営者さんや独立希望の美容師さんに呼びかけ、フランチャイズ説明会を開始しました。
それまで全国展開をするために必要な仕組みや人材を集め、マーケティング、加速性、サービスの統一方法など、全部データーとしてテストした状態です。
集まってくれた人に、プレゼンテーションをさせていただき結果、40名近くのオーナーさんが聞いてくださり、30店舗までグループが広がりました。
ネットが普及して、個人が声を上げてサービス化できる今だからこそ、アイディアや業界の現状のとらえ方ひとつで自由な戦い方が可能な時代だと体感できた年でした。
特に資金力がなくても、どこかから調達してくればいいし、特化されている専門分野のスキルがなくても、必要なスキルを明確にして人材を見つけ参画してもらえればいい。
必要なのは明確な意思と旗を振り続ける気力。
そして”面白そう”というひきつける魅力じゃないですかね。
「少ない資金で個人でも市場で十分に戦える時代」だな~・・・。と。日々体感しています。
【サービスと個人ブログで認知が中心となる戦い方へ変化】
認知のされ方というか、知ってもらう為の入り口がものすごく変わってきていますね。
ほんの数年前はデザインの認知が先で、顧客獲得の為にフォトが集客スキルの一つとして有効だったかもしれません。
しかし、様々な写真がネット上に多くある以上、顧客目線で言うと「多すぎて写真を見ての美容室選びは、選択基準としてはよくわからない」というお客様も少なくはありません。
では、何が基準になってきているかというと、サービスの内容やブランド、個人ブログでのファン化が先になってきているかな・・・と。
来店してからサービスや個人を知るのではなく、先にWEBでサービスや個人を知ってからの来店が当たり前に。
お客様からしたら、”できる限り知った状態で行ったほうが安心”なわけですからね。
知らない人よりも良く見かける人のところにいきやすくなりますよね。
知っている事を来店して確認するのが、美容室に行くという動作に。知らないものを得るのではなく、知っているものを確認する為にお金を出して施術を受ける。
【美容業だけの美容師は普通過ぎる】
来店の導線がかわってきているからこそ、新しくポンと出で、めきめきとファンを増やしポジションを確立されている人の特徴が”美容師はひとつの顔”でしかなかったりします。
面白いですよね。
各SNSでフォロワーを多く持っていたり、FXや仮想通貨で結果を出していたり、人気ブログを運営していたり、と。
薬剤を作っておろす側にまわったり、うち(ディアーズ)のように集客から薬剤を含めたサービスまでをすべて代行させてもらったり。
もう美容師だけの美容師というのは溢れすぎていて注目をしてもらいにくくなってきているかもしれません。
素晴らしい技術を持っていても見つけてもらえない。見てもらえるスキルや注目される真新しさがない。
評価の対象も変わってきている感じです。
「いかに面白い戦い方をしているか?」
業界のTOPプレイヤーが月に1000万とか売り上げを作っている中で、100万,200万,300万を売っても、目立つような数字になりにくくなってきています。
だから数字での評価よりも、戦い方の評価に視点がずれてきますよね。
加速性やSNSの活用の仕方、コミュニティの運営方法や、コンサル活動、等々。
職人的な学び方を否定しているのではなく、少数派の活動が自然と目立つ。
珍しい(まだない)ということがコンテンツとして認められやすいですよね。
【プレイヤーから経営者へ・多様化の時代へ】
業界のトップを走っている活躍している人ほど美容だけじゃない。
様々な分野に挑戦したり、参入して結果を出したり、常に仕掛ける側にわまっています。
ただ、普通に美容師をやっているだけでは気にもかけてもらえない(つまり見つけてもらえない)です。
”美容師だけでいる限りはその人の活動が売り上げでしか評価できない”と言った方が正しいかもしれません。
そしてその売り上げもネットで出てくる売り上げと比較したら足元にも及ばない。
そこで僕が自社(ディアーズ)としてとった行動が、プレイヤーではなく経営者になるために開業して、スピーディーに全国に展開するための土台を作り挑戦するという部分ですが、それまでのスキルが全て生きています。
もちろん一人でやっているわけではありません。
スタッフも協力してくれるし、運営してくれる仲間もいる。エリアを守ってくれる加盟してくれたオーナーも。
戦い方に変化をつけたからこそ、多くの人に注目してもらえています。
経営が面白い。いろんな戦い方ができる今だからこそ、経営が面白い。
「今年(2017)の戦い方を話すので聞いてください」と声をかけさせていただいただけで150名もの方が集まってくださいました。
技術者としてスキルを磨き続けていたらこうはなれなかったでしょう。
二足の草鞋とか道を踏み外すとか、勉強していた当初は言われたこともありましたが、2足を履いたから、踏み外したからこそ、自分で無理やり道を作るスキルと生き方を身に着ける事ができました。
「美容師の側面をもちながら、いろいろやるからこそ戦える」時代です。
他の事をやっていないと、見つけていないと、美容師だけがあふれかえっているので変化球が必要です。変化球も増えてきたら今度は魔球ですよ。
業界のカッコいい人たちが美容師だけではないからこそ、今後の目標や憧れが、美容師を一つの面として活用して戦う姿になるんじゃないかなと。
普通じゃないという事がかっこよく面白い。
そんな時代も面白いです。
これからも誰かの言葉に振り回されるのではなく、自分で悩み迷い、誰かの正解を生きるのではなく、自分自身の正解を見つけて、そこを目標にしていきたいです。
色んな展開や活動ができる時代に感謝しながら2018年も走り抜けます。
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