• 接客
  • 2015. 06. 22

髪質の壁…答えはきっとそこにある

こんにちは。

JUNです。

先日訪れたアルゼンチンの、ブエノスアイレスでのこと。

とあるメキシコ人男性の髪を切った時のことです。

将来どうしたいの?などと聞かれ、日本で外国人も来れる美容室を作りたいと話したところ絶賛して頂きました。

その方も日本にいた経験があり、日本人美容師にカットしてもらうことに対して漠然と不安を持っていたそうです。

それは言語と髪質の問題。

その方のお友達でクルックルのクセ毛の女性がいたそうです。

ある日その女性が美容室にカットに行ったところ、思いっきり断られたそうです。

『あなたの髪はクセ毛過ぎて無理です』

と、ここまでドストレートに言われたかは謎ですが、そんな事がありその女性は日本の美容師という存在が嫌いになってしまったそうです。

現在でも東京の六本木や広尾、青山、新宿などにあるサロンでは、外国人のお客様もチラホラ来ることもあるのでは?と思います。

そして外国人のお客様を担当したことがあるという人も結構いるのではないかと思います。

個人的な意見では、その割合は今後必ず増えてくると思います。

いざ、これでもかという程のクルックルのお客様が来たらどう対応するか...。

もちろん断りたいわけがない。

喜んでもらえるためには...。

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僕のなかでなのですが、日本にいるときは会ったことも切ったこともないクセ毛の人々を世界中でカットしてきて一つ答えが見つかったような気がします。

僕の場合、そんな時こそ『提案してみる』だったりしました。

超絶クルックルの髪を前にして、正直戸惑ったこともありました。

まず、どういう髪型を好むか?今何が嫌で髪を切りたいのか?変えたいのか?変えたくないのか?

など、最低限その人の求めるスタイルは聞きます。

ですが、それをそのまま鵜呑みにしてジャパニーズカットをしてしまうと失敗することもある。

失敗というか、問題なのは自分は要望を聞いて完璧にやったと思ってても、相手が納得いってないことです。

つまり日本の技術だけで乗り切ろうとすると食い違いが起きることがある。

それを防ぐために一つ身につけたことが『あえて提案してみる』事でした。

そもそも、すごく感じることなのですが、日本人と外国人(広すぎる意味ですが、あえて外国人と書きます)とでは決定的な違いがあります。

『プロフェッショナルに対する信頼』

というものです。

もちろん日本人のお客様が信頼してくれないというわけじゃありません。

ただ、多くの外国人の場合

『あなたプロなんでしょ?だからなんとかして。私に似合う髪型にして』

と思ってたり言ってくる方が非常に多いように思います。

日本人の場合はどちらかというとなりたい自分に近づけてくれるのが美容師。

外国人の場合はよりクールな自分にしてくれるのが美容師。

というような気がします。

だから、そこで提案してみるわけです。

例えば男性の場合、顔周りのラインなどは細かくこだわる人がおおいのですが、例えばそれを受け入れたうえでレングスなどを『こうしてみない?』などと言うと『いいね!オッケー!』となる事が良くあります。

女性の場合、やはりレングスにこだわる人が多いですが『顔周りのカットを変えてみたり、ウェイトを変えてみたりはどうですか?』なんて言ってみると『いいよ!それでお願い!』となる事が多いわけです。

これがジャパニーズスタイルだ!とかいう技術の押し付けではなく

『僕のカットではあなたをこういう風にかっこよく、可愛くできます』

というものです。

納得してもらえたらあとはその通りカットするだけです。

そうする事によって仕上がりにお互い満足できるんじゃないかと思っていて、髪質による仕上がりの双方の食い違いが起きづらくなると思います。

要望を聞くことや提案してみることに関してはもちろん言葉も重要になってくるのですが、日本語が話せる外国人も日本にはたくさんいます。

そういったお客様が来ても『くるくるなので無理です』と断らず、対応できる美容師さんが増えたらなぁ

と思って今日は書いてみました。

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