• コラム
  • 2015. 07. 09

はじめまして、天才美容学生の木村賢司と申します。

はじめまして、天才美容学生の木村賢司と申します。

 

美容業界を代表するようなPOOLMAGAZINEオーサーの中では、「なんだこのガキ」と思われることは容易に想像できます。

 

そんな疑問を払拭できるかどうかはわかりませんが、

まずは、僕の生い立ちから綴らせて頂きます。

 

僕が美容師になると決意したのは【高1の夏休み】でした。

手先が器用だったので手に職を持つことは小学生の頃から感じ取っていましたが、特にこれといったきっかけはなく、そもそも美容師は『髪を切る人』としか認識しておらず、思い当たることといえば中学の時に色んなワックスを買っていたことくらいです。

 

ではなぜ美容師なのか?

 

『直感』でした。

 

自分は将来どんな職に就くのかなーとぼんやり考えていたら、ふと”美容師になる自分”が頭の中に見え、「あ、自分は美容師になるんだ。」と感じ取った訳です。天命を受けた気分でした。

 

それから美容師という職について調べ、情報を集め、この先『髪を切る人』では食べていけないと感じました。

 

そこで自分が出来る事として、とにかく知識をつけようと考えました。

「髪」「肌」「腸」「健康」「化粧品の成分」について独学で膨大な知識を叩き込みました。

 

そして高校卒業手前になり、2年後には自分は「美容師」だと気づき、ただ焦る気持ちで一杯になり、とにかく出来る事を考え、将来のお客様からの支持を得るために【Twitter】での情報発信を始めました。

次第に若い支持者が増え、今に至ります。

 

なぜ僕は高校生の頃からこのような努力を続けるのか?

 

それは、実家が貧乏だからです。

 

僕には一人の兄がいます。

僕と兄の養育費でいっぱいで、税金を支払えない時期もありました。

節水どころか用を足す際は母や兄を誘い、まとめて流すようにしていました。

夏の日中は電気を消す。うちわであおぐ。夜は外で涼む。

 

冬はおばあちゃんから貰った羽毛布団で寒さを逃れました。

もちろん美容学校に通うお金なんてありません。

奨学金を借りても返す余裕すらありません。

僕は祖父母が亡くなった保険金で通っています。

 

 

でも僕は毎日楽しくて幸せでした。

IMG_2886

 

全く気づいていませんでした。

両親が自分の欲しいものを一つも買っていないことに。

両親の楽しくて幸せな1分1秒を削って、自分の幸せな1分1秒を楽しんでいたことに。

 

 

専門学校に入学して間もない頃、家族皆が寝静まった夜中にふと目が覚めてリビングへ行くと、そこには幾多の封筒があり、何かがおかしいと察してその中をあけて見ると『一時支払い停止願い』がありました。

何に対する支払いなのかはわかりませんが、揃って「支払い困難の為」と書かれていました。

 

家が貧乏ということは理解していましたが、

この時、僕は本当に両親の首を締めて楽しんできたのだと悟り、泣き暮れました。

自分が憎くて血が出るまでその顔を殴りました。もちろん間違った行動だということは承知しております。でもそれ以上に悔しかったんです。誰にも聞こえないように小さな声で「クソが。」と涙を流して吐いたことはこの身に鮮烈に焼き付いています。

 

だからこそ頑張れるんです。

悔しいから。

今、この1分1秒にも両親のお金と苦労がかかっているから。

『削った時間』を何百倍にも幸せな時間にして返したいから。

そして、二人にはずっと笑顔でいて欲しいから。

 

これが僕の原動力です。

 

POOLMAGAZINE公式LINE@
おすすめの記事をお届け!
友だち追加

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

NEW ENTRY

最新記事のつづきを見る

CATEGORY

POPULAR ENTRY

Six by ネイル大学

BACK TO TOP