- 技術
- 2014. 08. 12
ヘアデザインを提供する際に、大切にしていること。
どうも。
LIMのカンタロウです。
毎週、毎週、『東京』『大阪』『シンガポール』の3都市を移動しながら、サロンワークを行ってるカンタロウですが、どの国、どの地域のお客様と対面しても、共通して感じることは、『お客様からの要望は、私に似合うヘアスタイルを提案してほしいと言うことに尽きる。』と言うことです。
お客様自信が、『自分自身に似合う』と言うものを知っている場合もありますし、その逆に、『自分にはどんなスタイルが似合うのかを知らない』という場合もあります。
ヘアデザインは、長さや形、色、質感、動きなど、様々な要素が組み合わさって一つのデザインとして評価されます。
ですが、ただ単純に長さや形、色、質感、動きだけで、『似合う、似合わない』が決定されるわけではなく、そのヘアデザインが与える『印象』や『雰囲気』や『イメージ』が、そのお客様に『似合う、似合わない』と言う評価を与えるものになっているのではないかと考えています。
つまり、『印象』や『雰囲気』や『イメージ』が、お客様に『似合う、似合わない』と言う評価をあたえる場合、その対象となるお客様自身の『性格』や『仕事』や『生活環境』などもひっくるめて、はじめて『似合っているのか?似合っていないのか?』が判断されなければいけないと思うのです。
単純にヘアカタログや作品などで、モデルの内面的なものを考慮せず、『顔立ち』や『骨格』などに対して『似合う、似合わない』を判断することは、美容師の世界では『理論的』に整理されていますので、一度マスターすれば、そんなに難しいものではありませんが、『対お客様』となると、やはりその方の内面的なところもプラスして考えなくてはならないので、一気に難しいものになってしまうのです。
そうなると、『美容師の似合わせる能力や技術とは何か?』と考えると、『お客様の空気感をどれだけ捕まえることができるか?』と言うことが、美容師の能力として最も大切な部分になるのでは無いかと考えています。
もっと言うと、お客様にも『キブン』と言うものがあります。
似合う、似合わないは抜きにして、
どうしても今日はバッサリとショートにしたい!
と言うお客様に、
プロの意見として、ショートは似合わないからやめましょう。
とは言えません。
『切りたい!』と言う『キブン』を尊重して、ショートの中でみ最もそのお客様にフィットしたヘアスタイルを提供してあげることが、美容師の仕事として一番重要なのでは無いかと考えているからです。
(ダメージなどで、そもそもご要望にお答え出来ない様な場合などは別です。)
つまり、何が言いたいかともうしますと、カンタロウが美容師として最も大切にしてあげたいと思っているのは、
『お客様のキブンに似合わせてあげること。』
と言うことです。
それこそが、カンタロウの考える『似合わせ』でありますし、お客様からの要望なのでは無いかと感じています。
カンタロウのヘアデザインは決して安くは無いのですが、お客様の9割以上は『お任せ』です。
長い付き合いをして行く中で、『似合うヘアスタイル』に固執しすぎると、『マンネリ』と言う事態を招き、お客様に飽きられてしまう危険性もあります。
ですから、カンタロウのカウンセリングの始めの第一声は、
さて、今日はどんな『キブン』でしょうか?
です。
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
TwitterでPOOLMAGAZINEを
Follow @POOLMAGAZINE_jp