- コラム
- 2017. 10. 25
福岡でヘアーショーして来たで☆報告
どうも。
LIM統括ディレクターのカンタロウです。
ブログも放ったらかしで、本当に申し訳ないけど、まぁ、決して、怠慢をかましている訳ではなく、これまで以上にバタバタと忙しく働いてることだけは事実なので、何卒、ご了承下さいませ。
さて、只今、香港に来ております。
香港で『HOW+LIM』というサロンを立ち上げたのですが、まだまだ産声を上げたばかりで、売上も決して良いわけではないので、まだまだ泊まるホテルもゲストハウス。
日本での立場がどうであれ、香港では『新参者』で『未熟者』という立場なので、こういうところがお似合いです。
ここから這い上がって行くのが一番の楽しみでもあるんです。
『まぁ、今に見ておけよ!』
って言う気分で頑張っております。
香港に来る直前に、福岡にて『ダリア』が主催する『アジアビューティーコングレス』という催しの中で、ヘアーショーをさせてもらって来ました。
『師匠と弟子』と言うタイトルだったんですが、事前に録音した語りをBGMに入れて行う、という新しい形式形のショーを演出して出演して来ました。
語りの内容はこんな感じ。
(カンタロウの語りと、弟子の慶志郎の語りが交互に入ります。)
『師匠と弟子』
24年前の私は、ただの何者でもない、福岡で暮らす普通の高校生でした。
都会で一流の美容師になって福岡に戻り、かっこいいヘアサロンを作る!
そんな夢を抱き、大阪へと上京し、美容師人生がスタートしました。
私は美容学校にも行けませんでしたので、美容人生スタート時は完全なるズブの素人。
そういったこともあり、私にとってヘアサロンで働くということは、『就職』というものよりも、完全に『修行』という感覚でのスタートでした。
結果的にそんな状況が、あの頃の私にとっては良かったんだと思います。
多少の理不尽な事や、苦しいことは『当たり前』という覚悟がありましたし、むしろ、それこそ『修行をしながら成長している。』という実感が、楽しさでもありました。
それからは怒涛のような毎日を過ごし、あっと言う間に24年の月日が流れ、私は今、こうして故郷の福岡の地で、素晴らしいステーに立っているわけです。
24年前に描いた夢のカタチとは違ったカタチでは有りますが、それなりの美容師になって、こうして福岡に戻ってこれました。
ズブの素人である私を拾ってくれた『LIM』という組織。
私の為に自分の時間を割いて指導をしてくれた先輩達。
そして私の存在を引き上げてくれた、美容業界やマスコミ関係者の方々。
お世話になった全ての方々に心から感謝しております。
今のカンタロウ、そして今のLIMという組織が美容業界に対してできる恩返しとは何か?
それが最近の私のテーマです。
『人を幸せにすることが出来る人を作り、世界を変える。』
これはLIMの経営理念です。
素晴らしい美容師を育てるという事。
『何者でも無い若者』でも、がむしゃらに仕事に打ち込む事で、明るい未来を開き、夢を叶えることができるということ。
私の活動が誰かにとっての『希望』になってくれれば、、、。
2016年5月。
私は私の全てをかけて人を育てるという覚悟を決め、『弟子』として慶志郎を向かい入れたのでした。
慶志郎のパート
24時間。365日。
美容師としてのアシスタント業。
マネージャーとしてのスケジュール管理。
そして、プライベートに至る全てのことまで、何から何まで、カンタロウの全てをサポートする事。
カンタロウの家に住込み、生活を共にする事。
もちろん休みも無いし、給料も無い。
それがカンタロウの弟子になるための条件でした。
働けば報酬を得る事が出来ると言う事が当たり前の社会とは、真逆の環境で修行を始め、1年半が過ぎました。
本来、今の僕の立場では出会うことなどできない方々にお会いさせて頂いたり、行ける筈のない場所にも連れて行ってもらったり。
素晴らしく、貴重な体験や経験は、僕にとっては、かけがえのない何よりの報酬であり、財産だと思っています。
カンタロウの近くに居ることで、技術は勿論ですが、考え方や生き方を学ぶ。
「授業料が発生してもおかしくない毎日を過ごしている。」と自分の中で捉え、日々、感謝の気持ちを持って一日、一日を大切に過ごしています。
周りの友人からは、大変だね。と言われることもありますし、幸せな事だね。と言われることもあります。
きっと、どちらの言葉も正解なのだと思います。
重要なのは、僕自身が、このような日々をどう捉え、どう過ごしているか?だと思っています。
最近は、僕たちの様な若い世代は、先輩方から『ゆとり世代』などと呼ばれ、ナメられっぱなしですが、そういう生ぬるい若者ばかりでは無いことを、僕の姿を通して発信して行きたいです。
この10月にアシスタント期間を終えて、Jr.スタイリストとしてデビューしました。
いよいよここからが、カンタロウやお世話になった方々への『恩返し』のスタートです。
カンタロウの弟子プロジェクトが本物であるということを、僕が証明してみせるつもりです。
私が伝えたい事は、美容師という仕事は本当に素晴らしい仕事である
この言葉に『真実味』を持たせられるようになるまでの道のりは、長く険しいです。
美容師の仕事に本気で向き合い、
本気で取り組み、
本気で戦った者だけが、
心から『美容師最高!』と感じれるものだと思います。
皆様にも心からそう感じてもらえる様になってもらいたい。
そして、そのことを伝えれる美容師になってほしい。
若者たちを思わず本気にさせてしまうぐらい、とにかく思いっきり本気で美容師を謳歌する事から始めてませんか?
あの時、私がLIMに、先輩に、
その姿を見せていただいた事を、今度は私が『私のやり方』で伝える番だと思っています。
まるで、未来へとDNAを繋いで行くように。。。
以上。
まぁ、カンタロウがヘアーショーを組み立てる時は、必ず『ショートムービー』の様な世界観を作り上げっます。
それは演劇という様なものではなく、あくまでもリアルな世界を表現するわけす。
テクニックを披露するわけでもなく、スタイルで見せつけるわけでもなく、あくまでもストーリー重視で演出します。
師匠と弟子の世界表現は観に来てくれた方々に、かなりのインパクトを与えることが事が出来たのでは無いかと思っています。
給料や待遇ではない世界で生きる若者と、師匠の姿は美しく映ったはずだと確信しています。
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