• 集客
  • 2014. 09. 29

クーポン北原のクーポン体験事件簿

こんにちは。クーポン北原です。

いや~・・・プールマガジンめっちゃ面白いですね。
月に一回お題を頂いてそれについてみんなで考えてみよう!というお話しを頂いたのですが面白いです!

そして今回のお題がクーポンですよ。クーポン。
クーポンと言ったら僕の昔の失敗を語らないわけにはいかないですね。

まず、クーポンでやらかしてしまったときの体験談を聞いてください。

 

僕はインターネットでの集客を学ぶ前は、どうやったらお客様に来て頂けるかが全然わからなくて、本当に迷える子羊状態だったんですよね。
「右に行ってもお客様に出会える気もしないし、左に行ってもいない気がする・・・」もう今すぐ飛びたてる羽を下さい!みたいな。

今の状態じゃ何をやっても結果が出ないんじゃないか?くらいの不安を集客に感じてました。

なんせ創立100年近くのサロンの管理をさせて頂いていて、僕が入社して店長をまかせて頂いても、月にくる新規のお客様は良くて5名・・・
5名ですよ5名!どれだけ宣伝力がないんだ・・・_| ̄|○

その状態だったので「集客は、マジなんとかしないとヤバイな・・・」って感じだったんです・・・何としてでも新しいお客様にも来て頂きたい!って思いですね。

そんな時に1通のお電話を頂いたんです。
内容は何と、タウン雑誌のサロン紹介&クーポンのご紹介のお話しです。

「あなたのサロンにインタビューさせて頂けませんか?」なんて感じで電話でお話しがスタートしたんです。

これはもうありがたいお話じゃないですか!「あ、神様っているんだ・・・見てくれているんだ・・・」くらいのタイミングだったんですよ本当に。

もうすぐに飛びつきましたね。”待ってました!”と言わんばかりのタイミングだったので、一瞬にして背中に羽が生えた感じでしたよ。

即答で、「いくらでも僕のお話でよければ!」みたいな感じですね。

もうやったことがない事だったのと、「見てくれる人は見てくれているんだ・・・」と心に光が差し込めました思いで、とりあえず取材レッツゴー!この話は受けるしかないでしょ!

「やれることは全部やるぜ!」みたいな。神様がくれたチャンス状態でした。
そのまま、雑誌編集の方と”まずはお電話”で軽く打ち合わせ・・・

  • 「北原さんのサロンはどんな事を大切にされてるんですか?」
  • 「お客様にどのようなサービスを提供してくれるんですか?」
  • 等々

と、聞いてくれます。

自分が勤めているサロンの魅力や、スタッフの頑張っている姿を熱く言葉にして届けましたね。いや、言葉と言うかもう言霊ですかね。
言葉に霊的な力が宿ってるんじゃないかくらいの勢いでサロン自慢をしたわけですよ。

「勝負(取材)はもう始まっている・・・」くらいの気合の入れっぷりようだと思いますね。

そんなこんなで勝負を初めて30分後には、「もう早くうちのサロンに直接取材に来てくださいよ!」くらいの前のめり状態です。

電話の声のお姉さんは優しい女性編集者さんです。

これが運命との出会いか。。。くらいまでに脳内では勘違いが進行していったところで、電話での優しい声のがいきなりリアルになり「分かりました。で、北原さんのサロンの取材と掲載費用と枠組みで〇万円になります」って、いきなり現実に戻してくれたんです。

クーポン北原の心の叫び的には、「え?!有料?!取材じゃないの?!金取るんかい!!!!」という、もうね、言霊が一気に雄叫びですよ。雄叫び。

ですが、あくまでも心の叫びでしたよ。だってさんざん電話でカッコつけて、さも「取材には慣れてるんですよ」みたいなスタンスでブリブリ言わせていたわけですからね(汗)

自分の置かれた立場を認識する為に、すぐに「あ、それくらいなんですね~」っと、さも有料なのはわかっていたんですよ的なスタンスで、「ちょっとお待ちくださいね。日程を見てみます。」と一度保留・・・。
ふ~・・・なるほどね。そうきたか。そうはいってきたか!!!そーゆうご入場のされ方なのか!!!結局売込みじゃないか!!!と。

実に面白い・・・

当時、僕をかわいがってくれていた社長さんも、集客を何とかしたい!と言っていたのですぐに内線の電話でこんなお話が来ていますとご相談。

「やってみろ^^試してみたいんだろ?^^」の優しい一言。

う~ん・・・感謝!

と、ここまで来たらもう怖い物はないですよね。だって許可が出ているわけですね。代表取締役の許可が!

あとはそれ相応の結果を出せばいいだけです。

なんだかんだ言って結果が全てですからね。掲載費用がいくらかかったところで、その分お客様に来て頂ければ全然OKなわけですよ。代表にも許可を頂いているわけですから後は結果だけ。

その時学んだのが、掲載には本当の取材と、お金を払って載せてもらう掲載の2種類があるという事でした。

タウン誌の情報って殆どがお金を払って掲載してもらうんですね。
クーポン北原みたく知らない方は、「雑誌に載るくらいだから、さぞすごいんだろうな~」って思っちゃう人もいるんじゃないですかね?

僕はタウン誌に載っているサロンはそーゆう曇りなき眼で見ていましたからね。

それでいざ取材にきてもらったら、バシバシ写真を取ってくれるわけですよ!もうね何十枚と・・・

いったい何十ページの特集くむんだ?!くらいの期待ですよ。この勢いだと何ページにわたる取材だ?!とワクワク感がどんどん膨らんできました。

それで取材&写真撮影が終わって、載せる枠組み(大きさ)の話に移ったんです。

「お電話でお話ししたのは、こちらのサイズですが、さらに大きく掲載もできますよ!別途でこれくらいですね。」

お電話でお話し頂いたサイズが、初期型アイフォンみたいなサイズ・・・

「ちっさ・・・、さっきまでの写真の連射は何だったんだ?!演出か?!これだったらガラケーの携帯写真と出力的な違いが出ないんじゃないか?!」

ちなみに載せる費用的にはアイフォンくらいのサイズで4万円。倍にすると8万円で提案頂いたと思います。(遠い記憶)

ちょっと考えさせられたんですが、
「でもまぁ掲載すれば見てきてくれる人もいるだろう!!!掲載費用くらいは来店いただけるだろう!結果だ結果!」って感じの思考でした。

でも、「初めてだから一番安い掲載で・・・」と、掲載したんです。
クーポンも一緒に掲載。

確か作ったクーポンは、カット+カラー+トリートメントで新規の方は10%OFFって感じのクーポンですね。
あとはトリートメント単体とか、比較的良く利用してもらえるメニューと自社でお勧めしたいメニューをクーポン化した感じです。

なんせ初めての事だったので、女性編集者さんの手取り足取りアドバイスの頂くままな感じに出来ていきました。

あれよあれよと話は進んでいきサロンが掲載された雑誌が発刊されます。

理想と現実の違い

ここからが頭の中で描いていた現実との違いです。いや~・・・結果が出ればいいなんて言ったのがお恥ずかしいくらいです。

包み隠さず言いますが、

まず、雑誌を見てクーポンを使ってきてくれたお客様はたった3名でした。余りにもショッキングの出来事だったのでこの人数は明確に覚えています。というか一生忘れられないんじゃないですかね?

1名の集客単価が13000円ですよ。びっくりするくらいの結果。

今はインターネット集客で、フェイスブックやツイッター、ライン、PPC等々うまく使えば集客単価は1名様当り300円~500円程度で済みます。

フタを開けてみれば25倍~50倍の超高単価での集客結果となったわけです。

許可をくれた代表取締役も、「まぁこんなもんだろ、勉強になったな^^」と肩をポンッと叩いてくれました。

現在のサロンの知名度や、人口によっても大きく変わってくると思うんですが、当時僕が務めていたところでは、そういった結果でした。

ただ、この体験はこれだけではありません。ここからが一番僕が学びになったところです。

信頼と裏切り

実はその雑誌を見てくれていた人も沢山いたそうなんです。お話を聞く限りでは。

ただ、見てくた人のお話を聞いていると、もう通って頂いている既存のお客様の目に多くとまったようです。

欲しい車が決まると、次の日からその車ばかり走っているような感覚になってしまうアレですよね。

掲載してもらっても、沢山のサロンに埋もれて同じようなクーポン使っていれば、やはり森の中の木と化しちゃいますよね。既に知っている方は目に留まりますが、初めての方はクーポンの価格しか見ていません。あと近いかどうかですよね?

ただ、既に通って頂いているお客様が、雑誌を見てくださった時に言われた一言が僕のクーポンへの考えを一気に変化させてくださいました。

その時に頂いた言葉が僕の心と頭に突き刺さり、ハンマーで殴られたかのような言葉でした。

 

長年通って頂いているお客様に頂いたっ言葉

「北原くん頑張ってるわね~。私も雑誌見たわよ^^ただ、通っている私には何かメリットはないの?」

という言葉です。

もうハっとさせられましたよ。頭の中で山彦のように、「通っている私にはメリットはないの~?ないの~?ないの~?」と、ずっと流れました。
その瞬間は言葉がでませんでしたよ。頭の中には完全に言い訳しか出てこなかったです。

何を言っても新規のお客様ばかりに考えが行っていたことと、今着て頂いているお客様の事は一切考えていなかったという罪悪感があふれ出しました。。。もうなんて言っていいかわからない言い訳という名の走馬灯を味わいました。ふなっしーの汁のようにプシャ~プシャ~と、汗もつゆだく・・・

サロン側からしたら、
今通って頂いているお客様は今の価格のまま来て頂いて、初めての人にはお試し価格でまずは試してみてください!と考えたいところ。

それで来店されたことがない方に知っていただく機会ができるなら、最初は安くても来て頂きたい!と考えてしまいます。

ただ、お客様からしたら、

「長年通っている私たちより新しい人が大切なのね?!!!」

という心情に確かになる・・・

クーポン北原は学びになりました・・・

当然そのお客様は、僕がしっかりと返しができなかったのか?それ以来は着てくれませんでした。

既存のお客様の心情を考えないクーポン発行は、今まで来て支えてくれていたお客様に知らず知らずのうちにガッカリさせてしまっていたのかもしれません。

「また私には関係ない値引きだ」と。

そう考えると、得たことよりも信頼を失った事の方が圧倒的に大きかったですね。
お金を払って信頼を失う。たった一人のお客様からご指導いただいた事です。

僕が未熟じゃなければこうはならなかったかもしれませんが、そのお客様は言葉で僕に伝えに来てくれたわけです。
きっと知らない所ではもっと多くの既存のお客様に裏切りをしていたのかもしれません。

新規で来てくださるお客様しか見ていなかった致命的なミスでした。

今もし、クーポン企画をするのだったら

今もし、クーポンで企画を組むとなったら、まったく今までやったことなかった新メニューを高単価で打ち出します。
新規じゃなくて、誰でもという条件ですね。

サロンを知って頂くという視点ではなく、メニューを打ち出す感じですかね。
「トップスタイリストアドバイスコース 20000円⇒18000円」みたいな感じです。

「カウンセリングに30分かけてあなたにしかない新しいスタイルを生み出します」みたいな感じでもいいと思います。

メニューと言うより、個にフォーカスをしっかりと当てて、変身することに価値を見出し提供する。

もし今クーポンを作るとしたらこんな感じで、新規のお客様だけではなく既存のお客様にも利用して頂くサービスを作れれば面白いと個人的に思っています。

以上です。最後まで読んで頂きありがとうございました。

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