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  • 2015. 08. 16

愛のない美容師・・・? 値下げや安売りに関して思うこと。

こんにちは、JUNです。

インターネットがないキューバに行っていてちょっと久しぶりの投稿になってしまいました。

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いやーめっさ楽しかったです。

で、今日は値段設定と美容師の意識について書こうと思います。

ただ、最初に言っときますが激安店で働く美容師さんや激安店を経営する社長さんをディスりたいわけでは全然ないのでご了承を...。

旅しつつ、僕は世界のいろんな美容室を訪れてきました。

ただ覗くだけの時もあれば、カットしてもらったりカラーしてもらったりと”客”として行くこともあります。

そんな中でひとつ気づいたことがあります。
高い店のほうがやっぱりいい。
当たり前っちゃ当たり前っぽいですが...

実際値段が高い店のほうが“顧客満足度”がわかりやすいくらいにあがるのです。

値段設定が普通のお店というのは、つまりお手頃なお金でカットしたい人をターゲットにしてます。

別に安いからダメとかじゃなく、 それって普通のこと・・・なんて思うところもあるのです。

つまり庶民的な...というやつです。

逆に高い価格設定をしてるお店には高いお金で髪を切りたい人(高級志向)、高いお金を払ってでも綺麗になりたい人が来るわけです。

なので、美容室側も働く人の技術を向上させたり、店の見た目を綺麗にしたり、設備を整えたりしなくちゃいけないですよね。

それは高級志向のお客様を満足させるためでもあり、ガッカリさせないため。
価格が普通の店ならお客様もそれなりの期待度で行くので、ある程度の技術や設備が整ってればいいのです。
普通よりさらに安い店の場合 “整ってなくてもいい” わけです。

露骨にボロかったり、店のドアが消滅してたり、毛を履いてなかったり、シャンプー代がゴミ箱になっていたり、椅子がぶっ壊れてたり、鏡が割れていたりするのです。

でもいいんです。

「安くカットできるのであれば多少の失敗や、汚さは目をつぶる」というお客様がやって来るからです。

需要と供給のバランスが取れてるんですね。

これが海外の安い店の特徴なのかなと思います。(すべての国ってわけじゃありませんが一般的に)

では日本の美容室の場合はどうか?

価格は地域や経営方針などでバラバラに別れると思いますが、とりあえずひとつ言えることはこれです。

技術力や満足度が価格に比例しない。

というのも全体的な水準がむちゃくちゃ高いと思うのです。

※カット代が全国平均が約3500円らしいのですが、それを元に・・・
カット3500円と6000円の店、AとBがあったとして、数千円の価格の違いがあるにも関わらず、接客や技術においてぶっちゃけそれほど違いはないように思うんですよ。

どちらもお店は綺麗だろうし、技術者はお客様を満足させるための努力(練習とか接客とか)をしてると思うんです。

決して安かろう悪かろうじゃないってことです。

もちろん高級なお店(技術者)になればなるほどお客様への意識ってより高く持つのでしょうが、普通の価格設定の美容室でもお客様への意識って同じように高く持っているのだと思います。

簡単に言うと顧客満足度を上げるために日々試行錯誤しているわけで、それが値段設定とあってないということです。

つまりめっちゃ素晴らしいことですよね。

その「美容師全体のお客様に対する意識」は世界でもトップと言っても過言ではないように思います。
※あ、日本の美容師が世界一だという意味ではないし、そんなこと全くありません。
それはお客様もわかっていて、たとえカット3500円というお店だとしても期待度はまあまあ高いのだと思うのです。

そういうお客様が来るからカット3500円だとしてもしっかりとしたサービスを提供しないことにはガッカリさせてしまうわけです。

その結果全体の水準が高くなったのだろうと思われます。

数日前にお会いしたとある男性美容師さんからこんなお話を聞くことができました。

その方は元々超絶激安美容室で働いていたそうです。

カット1500円、カットカラー3800円、縮毛7000円みたいな。

人件費を削り(つまりアシスタントなし)回転率を上げることで利益を出す。

さらに完全歩合制にすることで美容師のモチベーションを上げるみたいなという経営方針のお店のようでした。

たしかにそれだけの価格設定でやる場合何かを削るか回転率をむちゃくちゃあげるしかないですよね。

そこまで安くなった場合美容師の意識とお客様の意識とどう変化するのか?

お客様はそれだけ安くともやっぱり期待してくるところがあるんだと思うのです。

海外の激安店のお客様のように「安くカットできるのであれば多少の失敗や、汚さは目をつぶる」というわけではないようにおもいます。

美容師側はというと流石に変わってくるようです。

その方は「接客がどうとか、技術がどうとかじゃない。歩合だったから客は金にしか見えなかった、回転率をあげるため早く帰ってもらうことしか考えてなかった。だから多少ミスってもそれで納得させてたし、面倒くさそうな客は最初から断ってた。働いてる人はみんなそうだった」といっていました。

えーって声が聞こえてきそうですが・・・

ま、まあそういう店で働けばそりゃそうなりますわ・・・と僕は思いました。

個人的な意見ですが、「値段設定」というものは美容師の意識を変えると思います。
これだけ払ってくれるなら、これだけの事しますよっていうサービスの対価って「お金」で現れるものですが、「意識」って直接何かに変わるものじゃないですよね。

お客様のことめちゃめちゃ考えてようがなかろうが、それがサービスの対価(お金)にはならないということです。

いや、結果的にはなるとは思いますが、直接的にはならないという話です。

だから激安店の美容師さんのように仕事、作業、お金のためと割り切ってしまうのもある意味正しいのかもしれません。

でも・・・美容師って仕事って価格とかお金よりも【心】がめちゃめちゃ大切なんだと思うんです。

僕は。

愛といいますか。

激安店の美容師さんもかつては持っていたはずの気持ち、そんな意識。

そういう気持ちを失ってしまったら、なんかそれってどうなのかなぁって。

ホットペッパーの新規割引なんかもそうですが値下げすることでお客様を呼ぶことができても、そのお客様に対してなにかちょびっっっっっっっっっとでも思ってしまうくらいならやらないほうがいいんじゃないか?

と思うんです。

大きななにかを失ってしまうくらいなら尚更。
新規割引で安かろうが、もともとの値段設定が激安だろうが、日本の場合お客様はやっぱり期待してくるところがあるんだと思うのです。

経営方針とかいろいろあると思うのですが、安売りや割引は少しだとしても確実に美容師の意識を変えると思います。

そこで生まれる温度差みたいなやつってやっぱりお客様に伝わるのかなぁって。

安売りとかが良いか悪いかは判断できないけど、僕個人としては値下げ、安売りはしません。

っていうかまだお店がないので”しないつもり”です。

ところで・・・なんでコンビニ弁当ってうまくないんでしょう?

どっかの誰かが作ってて、たぶん機械で流れた末に世に吐き出されるコンビニ弁当ってなんか愛を感じないですよね。

かたや愛する人が作ってくれたくしゃくしゃのボロボロのおにぎりのほうが美味しく感じますよね。

なんでうまく感じるんでしょうか?

「心」って大切なんでしょうね、きっと。

「値下げしまくってるが、俺はそんなこと思ってねぇ!」って人もいるかもしれませんし、みんながみんなそうではないと思いつつも、今回その方の話を聞いててこう思ったので今日は書いてみました。
では、また。
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