• 接客
  • 2015. 07. 04

『お客様は神様』だなんて僕はこれっぽっちも思ってない。

こんにちはJUNです。

今日は接客についてちょっと書かせてください。

長らく接客業をされてる方々には『当たり前』と捉えられるかもしれませんが、新卒の人など見てくれたら嬉しいです。

これ知ってましたか?

『お客様は神様です』という言葉は誰もが一度は聞いたことがあると思いますが、歌手の三波春夫さんという方が今から50年ほど前に初めて言った言葉だそうです。

※意味を履き違えてるひと大多数だそうなのでこちらもどうぞ↓↓

お客様は神様ですについて

しかしほんとにこんなこと言う人いるんでしょうか?↓

『こっちはカネ払ってんだぞボケ!客は神だぞ!』

よく絵に書いたようなクレーマーが言いそうなセリフですけど、今のところ僕はお会いしたことがないです(笑)

I am a Kami!!ですからね。

吾輩は神であるですからね。

夏目かってツッコんじゃいそうですよね。

あ、Godじゃねえのかってツッコミはやめてくださいね。

お客様は神様なんでしょうか?

どう思いますか?

僕は猫は神様だと思います。w

image

だ、抱きしめたい〜〜www

すいません...。

実は先日こんなことがありました。

それはパラグアイを訪れた時のこと。

パラグアイには戦後、戦前の貧しい日本からやってきた日本人たちが開拓した移住区があります。

現代ではパラグアイ人や、ブラジルからの移民も同地区に住んでいて、決して日本だけというわけではないが、そこには確かに日本の文化が根付いていました。

その街にはとある小さな日系スーパーがあります。

僕が買い物に行ってレジに並んでいる時に店員(パラグアイ人)に日本語でとある一言を言われました。

『お客様!こちらへどうぞ』

手の空いてるスタッフがスタスタやってきて、別のレジにて僕に向かってそういったのです。

ビビりました。

自分の耳を疑うとはたぶんこういう時に使うんでしょう。

外国を長らく旅をして、そんな気遣いや声掛けなど一度も見たことも聞いたこともなかったからです。

例えば店員がレジで弁当を食う、並んでる人を待たせて自分のお茶を入れに行く、レジをしながらスマホをいじる...先進国以外ではどこ行ってもそういうのが当たり前だからです。

というか先進国でも対応がテキトーだったりするのはよくあります。

別にそれに対して『駄目だ』とかそういうことが言いたいわけじゃなく、そういうもんだと割り切っていると別にイライラもしなかったし、むしろだんだん日本が異常に気を使い過ぎなんではないかとさえ思うようになっていました。

なので、パラグアイという決して他の国とさほど変わらないような土地でまるで日本にいるかのような接客をされたことに驚いたのです。

その日の夜僕は街に一つだけある日系のおっさん達の溜まり場である飲み屋に行ってみることにしました。

偶然にもそこで店をやっていた方がそのスーパーの店長さんでもあったのです。

それを知って僕は思わず言いました。

『今日は感動してしまいました』と。

『僕は日本に行ってそういうことを学んできたんだよ』

店長さんはそう言いました。

その方はパラグアイ生まれ育ちで、大人になってから数年間日本に働きに行ったそうです。

日本のコンビニ業界に入り数年間を過ごし、またパラグアイに戻ってきたと。

『お客様は神様ですっていうのを日本で教えてもらった』

そう口にした店長さんは、今ではその教えをパラグアイ人の従業員に対して指導しているということだそう。

その成果もあるのか売上は良く、そこで働くことを希望するパラグアイ人もとても多いとのことでした。

僕は思いました。

『日本の接客やべぇwww』

きっと日本にいたらごくごく当たり前のことです。

でも、日本を長らく離れ、自分が客の立場でいる時に店側から雑な扱いをされることに対して慣れてしまったからこそ、改めて素晴らしいと思えたんだと思います。

もし日本人じゃない人がこの接客をみたらどう思うのだろうか?

僕はやっぱり同じように感動するんだと思います。

気を使ってもらったり、笑顔で対応されたほうがなんかめんどくさそーにスマホとか見ながら対応されるより全然印象がいいからだと思います。

だからこそ、その店長さんもそういった『日本の接客』を実践したところ現地の人からも好評価を得ることができたのだと思います。

ところで、接客って何なんだろう?みたいな事って考えたことありますか?

僕はパラグアイでの出来事で今一度考えてみました。

というか、社会人一年目の時とか超絶考えたし、時には悩んだりもしました。

なぜかというと、もともと『接客』というものが苦手で、やり方とか、敬語ってものがよくわからなかったのです。

だからマニュアルのように教えてもらったセリフをとりあえず機械的に言う日々でした。

失礼しないようにということばかりに気をつけて。

接客業というものは、もしかしたら会社やオーナー、店長の方針で『こうしなさい』みたいな決まりがある場合もあると思います。

例えばマックだったりホテルだったりのマニュアル接客というやつです。

『かしこまりました』『お客様、こちらでございます』『申し訳ございません、大変おまたせいたしました。』

丁寧なのは大事だし、その環境にいる以上ルールは守らないといけないと思いますが、 なんか機械的だし堅苦しすぎると僕は思ってしまいます。

ちなみにそういう接客できないの?と言われると全然できます。

ホテルで働く人のような口調や言葉遣いもできます。

でも僕はしません。

自分らしくないし、そもそもそんな腫れ物を触るような接客が嫌いだから。

だから僕はお客様は神様だなんてこれっっっっぽっちも思ってません。

(パラグアイで感動したのは事実だし、それはそれでいいと思うんですけど自分の考え方の話です...)

人です。

お客様だから偉いという感覚はなんか違うような気がするのです。

それがお客様に逆に気を使わせてしまうのではないか?

と思ったり。

お客様とは決して対等な立場ではないし、もちろんお金を払っていただくと考えるとこちらが下手に出るべきなのかもしれない。

でも仕事という一線はもちろん引くけど、その中で『堅苦しさ』をぬいた接客をするよう心かけていました。

なぜかというと、仕事だとしても人と人との繋がりって僕はとても大事にしたくて、浅く広く万人受けするようなマニュアル的な接客よりも、万人受けしなくても自分らしさを出せたほうが結果良い印象を与えることもあるかなと思ってたので。

もちろんそう自由にさせてくれていた前会社の環境もありますけども...。

働いてる時は『話しやすい』『なんか緊張しない』そういった言葉をもらうこともありました。

店長含めすべてのスタイリストが担当したことあるけどずっとフリーで(指名しないで)来ててくれてたお客さんが、それだけで指名してくれたこともありました。

やっぱり嬉しかったし、技術以外の部分で出せた自分の強みなのかなーって思ったりもしました。

接客の技術が高い日本だからこそ、いい接客ができるのは当たり前と思われる。

だからこそ、お客様に機械的に接するのではなく、ただ気を使えばいいってことでもなく、その人らしさをそこにうまく織り交ぜて行くことできっと人と違う『自分だけの接客』ができ、相手も心を開いてくれるのかなと思います。

もちろん合わないって人もいるかもしれませんが、そこを人によってうまく変えてくのもまたプロの仕事なのかなと思います。

なんでまたこんな事を書いているかというと。

先日以前働いていた時に担当していた可愛いニューハーフの子が『私の担当の美容師さんよ♡』とひとこと添えてフェイスブックで僕の投稿をシェアしててくれてました。

やめた時にはやっぱり迷惑をかけてしまったし、最後に担当してから1年以上もの時間がたち、僕自身としてもその方を含め以前担当させてもらってた方たちを『自分のお客さん』だなんてもう言えないと思ってました。

だけど、まだそう言ってくれてる...。

と、それ見て泣きそうになっちゃいまして。

すごく嬉しくて。

もしマニュアルな男だったら多分こうゆうつながりは無かったと思ってます。

ただ仕事するだけでなく、人と人との繋がりを作れたこと。

自分の接客って間違ってなかったんかなーなんて、そんなことを改めて思いました。

堅苦しい接客の中にも、華を、笑いを。

『らしさ』と『心』がきっと人を惹きつけ、笑顔にする。

いくらマニュアルでも、華は添えられるはず。

そんな接客を僕はこれからもやっていきたいと思います。

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