- 集客
- 2014. 12. 02
美容師にとって集客とは。
どうも。
LIMの統括ディレクターのKANTAROです。
集客についてKANTAROの思うところを書かせてもらいます。
8年前に東京に進出して来た時、私たちは、まさに『ゼロスタート』でした。
スタートメンバーであるスタッフ6名は、全て大阪から連れてきたスタッフでしたし、『LIM』と言うサロンを知っている人なんか、東京には一人もいなかったと思います。
なので、本当にゼロからのスタートです。
サロンは中目黒のちょっと奥まったところにあり、しかも窓も無い『地下』と言う条件のサロンでしたので、望みもしていなかったのですが、結果的には『誰にも気付かれない隠れ家的なサロン』という存在でのスタートでした。
(因みに、そのサロンは現在は南青山に移転した為、既に中目黒にはありませんが、ウォークインのお客様は5年間でゼロでした。)
KANTAROはホットペッパーさんなどの媒体を使って『集客』することをスタッフ達に提案しましたが、スタッフはそれを望まず。。。
「自分達で自分達のお客様を連れてきます!」
と言ってのけ、結局、『モニター探し』『モデルハント』と言う様なかたちの、『街でお客様を捕まえてくる。』と言うスタイルで、お客様を集め、なんとか厳しい時期をやりくりしました。
それには壮絶な『行動力』と『精神力』を要しましたが、結果的にはその方法が正しかったからこそ、今のLIMがあるんだと思います。
当時、KANTAROも31歳で、大阪ではそこそこのヘアスタイリストでしたが、それでも東京では駆け出しの存在。
スタッフと共に、終電まで中目黒駅にへばりつき、お客様を探し続けました。
本当に、本当に過酷な1年がそこにはありました。
しかし、、、。
しかしやっぱり、、、。
『新規客』
サロンの経営サイドからしても、やっぱりもっともっと欲しいですよね。。。
しかも、簡単に沢山、『新規客』を集めたいもんです。。。
誰もが可愛いと思えるような広告を作って、価格も周りのサロンよりも少し安くして、『とりあえず、一回来て欲しい!』って言う思いも込めて、新しいお客様が簡単に集まってくれると本当に楽で良いですよね。
でもね。。。
でもね、やっぱり、違うんですよね。。。
なんかね。。。
そういうので集めてもね。。。
それじゃぁ、美容師の『実力による集客』じゃ無いんですよね。
美容師が勘違いするんですよ。
お客様は当然のように来るものだって、、、。
それじゃあ、ちょっと安易過ぎるんですよね。。。
経営者として『美容師を育てる』と言う意味でも、本当に集めたいのは、『紹介』による『新規客』なんですよ。
メディアが媒体になるんじゃなくて、お客様が媒体になってくれるイメージでね。
お客様がお客様を連れてきてくれる。
やっぱり、それが本当の『当たり前』なスタンダードなんじゃ無いでしょうか?
シンプルですよ。
サロンワークで良い仕事すれば、お客様はきっと認めてくれる。
それを信じてやるしか無いんですよね。
「デビューしたら何人ぐらい入客できますか?」
って聞かれることが多い時代ですが、そう言う時は逆に、
「あなたは一人のお客様から、何人のお客様の輪に広げることが出来る自信がありますか?」
って聞き返してやりたいですよね。
初めの始めの一人だって、自分で街中から連れて来れば良いでしょ。
経営者としては『集客』したいんですけどね、、、、。
でも、それでも本当は、お店が『集客』なんてしなくて良いんですよ。
むしろ、しない方が良いんですよ。
イメージは総入客数の20%以上を紹介客にする。
それぐらいを目標にサロンワークの内容を見直すことが出来れば、きっと何かが変わるんです。
瞬間的な売り上げを我慢してでも、そういう集客ができる美容師になって欲しい。
そう言う美容師を育てたい。
自立して、強い美容師になって欲しい。
『集客はサロンがやらなくても、美容師本人がやれば良い。』
なんて言ってしまうと、冷たく、厳しく聞こえると思いますが、それでも美容師自身がそういう気持ちでお客様と向き合わなければ、そもそも、レベルの高い仕事は出来ないと思います。
あの時の東京のスタッフの様に。
強く。
逞しく。
美容師にとっての『集客』とは、そう言うことじゃ無いでしょうかね?
実際にはメディア媒体に頼らなければいけない現状ですが、KANTAROの本音はそんな感じです。
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